11月、大阪地方裁判所でRAFIQが支援する人が、難民不認定の取消しを国に求めた裁判の本人尋問が行われました。
法廷では、本人が北アフリカの出身国で受けた暴行や迫害の状況を具体的に語りました。原告・被告双方の代理人は、信ぴょう性を確認するため、同じことについて右か左かといったような細かいことまで何度も質問します。それでも冷静かつ詳細に答えることができていました。
この裁判の詳細はRAFIQ Magazine 10月号参照
裁判傍聴者の感想
「JRの車両トラブルのため、裁判所には15分ぐらい遅れて到着。
既に傍聴席はほぼ埋まり、静粛な熱気が。ご本人の身に及んだ危険・迫害についての質問が約3時間続き、もう4年も前の光景がまざまざと浮かび出す。ご本人は思い出したくない記憶であろうが、繰り返し、繰り返し・・・。
国側は証言の綻びを見つけ、ちょっとした誤謬から訴状内容の信頼性を全否定したいという考えなのか?難民問題については命が危険にさらされる可能性があれば守る!という判決を出してほしい。
難民の方が、日本で安心して暮らせるようになりますように。」(RAFIQ会員 Mさん)
「裁判は幾度か傍聴していますが、本人尋問は今回が初めてで、単調かつ形式的な対話のように感じました。
同じ事情確認を何度も双方から投げかける尋問には違和感も覚えました。勝訴に向けて効果的な質問の流れや、本人の不安解消などもあるのだと思いますが、3回練習したと聞き、あるべき姿なのか疑問が残りました。これからの難民裁判がどう変わっていくかも私の注目ポイントです。
今回の本人尋問はとても有意義な時間になりました。これからも時間の許す限り、裁判傍聴に参加したいと思います。」(RAFIQ会員 Hさん)