RAFIQ Magazine 月号

世界で難民が増え続け、日本に逃れてくる人も増えています。RAFIQでは日本にもいる難民の実態をより多くの人に知ってもらうため、2月には「ワン・ワールド・フェスティバル」と「おおさか人権フェスタ」に出展します。ぜひ足をお運びください。

目次
1.コンゴ民主共和国における混乱と不正選挙
2.難民の転居を支援
3.RAFIQ 2月の予定

1.コンゴ民主共和国における混乱と不正選挙

RAFIQが支援している難民の出身国であるコンゴ民主共和国(DRC)の大統領選挙が昨年12月20日から実施され、チセケディ大統領の再選が1月9日に確定しました。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、DRCから逃れた難民は約104万人(2023年11月)、国内避難民は638万人(2022年8月)と発表しています。
RAFIQが支援する難民に、この選挙結果について投稿してもらいました。
「これは完全な冗談であり、詐欺であり、混乱した選挙です。
チセケディ大統領率いる与党が綿密に準備した混沌とした不正選挙で、選挙当日の12月20日には大半の投票所が開いておらず、開いている投票所の投票機は全く作動しておらず、また別の投票所では開いたのが17時で18時には閉まっていました。
大統領への投票を確実にするため、警察と軍隊が投票所内の投票箱まで人々の後を付いて行きました。
選挙管理委員会への圧力により、自宅やオフィスに投票機を設置したとして、チセケディ政権与党の国会議員82名による大多数の投票は無効になりました。
これは選挙ではなく、彼らは詐欺によって自分たちを与党にしているのです。
この混乱した選挙により、ますます多くの若者が選挙結果に異議を唱える新たな政治軍事運動(コンゴ川同盟)に参加するようになりました。そして、大統領が勝利者と宣言して以来、国内の分断はさらに深まり、戦争がコンゴ各地、上カタンガ州、ツォポ州、キサンガニ、キンシャサ近郊、およびモボンド民兵組織に広まっているのです。
そして今、2023年の選挙期間中に与党に反対の声を上げたジャーナリストや人権活動家に対する捜査が行われています。 現在、政府諜報機関(ANR)と国軍は彼らを標的にし始めています。 彼らを逮捕し、裁判なしで刑務所に入れ、その場で直接有罪判決を下しているのです。
この混沌とした不正な選挙により、コンゴは数日のうちに最も暗い日を迎えるでしょう。私にはそれが目に見えています。そして私はただコンゴ民主共和国の平和を祈るばかりです。
コンゴ国民が自分たちが支持する指導者に投票する権利を得る日が来るのでしょうか。」

2.難民の転居を支援

12月初め、RAFIQで支援をしている難民の人の転居支援に初めて参加しました。事前に生活道具の寄付を会員に呼びかけ、集まった荷物をこれまた会員の車で運ぶという、手作りの引っ越しです。引っ越し先はエレベーターのない団地の5階で、おそらく平均年齢60歳オーバー?の会員と難民の人が、何度も往復して引っ越しは無事終了しました。その翌日以降もガスの開栓やご近所への挨拶など、日本語ができない難民の人にとっては緊張の連続だったのではないでしょうか。
ただ今回の部屋は、子供の学習支援をしている団体から借り受け、団地内に団体事務所もあります。さらにエアコンや机などの家電・家具も貸してくださり、「何か困ったらいつでも相談に来てください。」とおっしゃっていただきました。近所への挨拶まわりも一緒に行っていただけて、ここまでの手厚いサポートは他ではなかなかないと伺いました。難民の人が異国の地で、一から生活を始めるということは不安や緊張の連続だと思います。そんな中で今回はたくさんの温かい心に触れる機会となりました。昨年来、RAFIQでは支援する難民が増え、住居確保が必要なケースも増えています。これからも支援の輪が広がるといいなと思いました。(RAFIQ会員 Aさん)

※RAFIQでは、昨年12月から今年1月までの間、関西にいる難民の転居5件を支援しました。写真は記事とは別の日の転居支援

3.RAFIQ 2月の予定

ワン・ワールド・フェスティバル

国際協力のお祭りが、今年は梅田スカイビルに場所を移して開催されます。NGO/NPO国際協力関連ブース(3階ステラホール)には、RAFIQをはじめ80を超える団体のブースが出展します。また、UNHCRは難民キャンプのテントを展示します。
日時:2月3日(土)・4日(日) 10:00~17:00 ※4日は16:30まで
場所:梅田スカイビル(大阪市北区大淀中1-1-88 )
イベントHP:https://onefes.net/

おおさか人権フェスタ

「多様性」をテーマに、人権賞授賞式やコンサート、映画、講演などのイベントが開催されます。RAFIQはブースを出展します。
日時:2月10日(土) 10:00~17:40
場所:大阪弁護士会館(大阪市北区西天満1-12-5
大阪弁護士会HP イベントのお知らせ
https://www.osakaben.or.jp/event/2024/2024_0210.php


    

難民初級講座「難民についてもっと知りたい」&ボランティア説明会

日本に逃れてきた難民の現状と課題を、難民の声も交えて解説します。また、ボランティア説明会では、RAFIQの活動内容を具体例を挙げてご紹介します。受講された方にはRAFIQ編集のテキスト『もっと知ろう!もっと考えよう! 難民のこと』をお送りします。
毎月第二土曜 次回2月10日(土)

14:00~17:00 ※16:00からはボランティア説明会
オンライン(Zoom)で開催 要予約
参加費:2,000円(学生1,000円、RAFIQ会員1,000円)

予約:http://rafiq.jp/learn.html
※予約された方には開催の約1週間前に参加費の振込先をお知らせします。入金確認後にZoom ID等の詳細をお知らせします。

難民カフェ

毎月第三火曜の夜は、大阪市内の古民家カフェで、難民をテーマに語り合う交流会を開催しています。
予約不要でどなたでも参加でき、RAFIQメンバーに気軽に質問もできる機会です。難民当事者が参加することもあります。
日時:2月20日(火) 19:00~21:00
場所:サロン・ド・アマント天人(大阪市北区中崎西1-7-26)
参加費(カレー・チャイ付き難民支援カンパ):1,500円

 難民支援にご協力をお願いします

RAFIQは皆さまからのご寄付で、日本に逃れてきた難民を支援しています。
下記の方法で、ご支援お願いします。
RAFIQに支援金を送る
オンライン寄付サイト Give One で「困窮する難民申請者への生活支援事業」に支援金を送る
https://giveone.net/supporter/project_display.html?project_id=20367
Give Oneでの寄付は税金控除の対象となります。
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RAFIQ Magazine
2024年 1月号  2024年1月25日発行
 
 発行:NPO法人RAFIQ  難民との共生ネットワーク

 ホームページ: http://rafiq.jp

 お問い合わせ:TEL・FAX:06-6335-4440
      rafiqtomodati@yahoo.co.jp
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