本日3月26日に出入国在留管理庁から2023年の難民認定者数等が発表されましたので、要点をご紹介します。
難民認定申請者は、コロナ前を上回る13,823人、認定者は2022年より101人多い303人でした。
2022年の認定者202人の大半はアフガニスタンとミャンマーからで、この2か国以外は29人でした。2023年に認定されたこの2か国以外からの難民はわずか39人で、10人増えただけでした。
昨年12月から実施された「補完的保護」の申請者は1か月で678人に上り、既に認定された人は2人でした。
日本は、難民認定を抑制し独自の補完的保護と人道配慮を行う方向に進んでいるようです。
日本は昨年12月のグローバル難民フォーラムでは共同議長国を務めています。日本の難民政策が世界から注目されるなか、難民保護が進んでほしいものです。
<主な発表内容>
難民認定数 303人(審査請求で認められた14人を含む)
認定国トップ5 アフガニスタン237人、ミャンマー27人、エチオピア6人、イエメン5人、中国5人
難民認定申請者 13,823人
処理数 11,643人(一次審査8,184人、審査請求3,459人)
不認定者 7,627人(一次審査5,045人、審査請求2,582人)
※一次審査で不認定になった者のうち2人は補完的保護対象者と認定
補完的保護申請者 678人 うちウクライナ669人 その他5か国9人
人道配慮(1年の定住者) 1,005人
RAFIQ関係の難民認定者 3人 うち一次審査で1人(申請して4か月で認定)、審査請求で1人(4年半)、大阪地裁で不認定取消が認められた後に認定1人(3年)
出入国在留管理庁 報道発表資料「令和5年における難民認定者数等について」