RAFIQ Magazine

2026年3月号

寒さが和らぎ、春の気配を感じられるこの頃。

4月から新しいスタートが待っている方がおられるかもしれませんね。
日本にいる難民の中には、学校に通う子どもや働いている方など、私たちと同じ生活をされている方が多くいます。
そして、私たちと同じように、4月から新しいスタートが待っている難民も多くいることでしょう。
「難民」として線引きするのではなく、同じ人間として関わりを持っていきたいですね。

目次
1.JESTA導入と在留手数料値上げが難民に与える影響
2.大阪マラソン2026に参加して
3.RAFIQ 今後の予定

.JESTA導入と在留手数料値上げが難民に与える影響

3月10日、「出入国管理及び難民認定法」及び関連法の改正案が閣議決定されました。主な内容は、①電子渡航認証制度(JESTA)の創設、②在留資格変更・更新等に関する手数料の大幅な改定です。

まず①について、現在、日本に観光等で入国する外国人の約8割は査証免除です。RAFIQに相談に来る難民申請者の多くは、観光ビザが数日〜1週間で取得できる日本を選んだと話しています。EUでは取得に2か月以上かかる国もあり、日本の制度が「駆け込み先」になっている現状を、私たちも実感しています。

しかしJESTAの導入にあたり政府は「不法残留等を企図する外国人の入国防止」を強調しています。入国前スクリーニングの基準は「出入国在留管理庁長官の通知」とされ、難民保護への配慮は明文化されていません。空港での難民申請者を保護する制度が存在しない中、この仕組みは難民を「不法残留の恐れがある者」とみなし、渡航前に排除する危険をはらんでいます。出入国管理の厳格化により不法残留を入国前に防止しようとするこの取り組みは、「秩序ある共生社会」という政府方針に沿うものです。


次に②の手数料改定について、在留資格変更・更新手数料の上限は6,000円から10万円へ、永住許可は1万円から30万円へと大幅に引き上げられます。昨年4月にも値上げが行われたばかりで、子どもも同額です。難民申請の審査期間は平均22.3か月(2025年3月発表)です。難民申請後には難民の可能性が高いかどうかで4つに振り分けられます。その中で最も多いD案件(難民の可能性が高い、明らかに該当しないのいずれでもない、判断が難しい案件)の人は、この間に約6回の在留資格更新が必要になります。仮に1回1万円でも6万円、家族ならさらに負担は増えます。しかも最初の8か月は就労できません。難民申請者に対するアジア福祉教育財団難民事業本部(RHQ)の給付金にもこの更新手数料は含まれず、費用負担が理由で難民申請を断念する人が出かねません。難民申請者の保護政策が乏しい中での今回の改定は、命に関わる問題です。


【参考】

法案内容:第221回国会(特別会)

https://www.moj.go.jp/isa/05_00054.html


難民支援協会「入管法改正案」における在留資格の手数料引き上げに対する意見

https://www.refugee.or.jp/report/refugee/2026/03/post-20164/


移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)
在留審査手数料を過大に引き上げる法案に反対する声明

https://migrants.jp/news/voice/20260316.html


2.大阪マラソン2026に参加して

大阪マラソン2026にRAFIQのチャリティーランナーとして参加した大阪大学外国語学部アラビア語3回生の出路晴喜です。今年で3年連続3回目の出走となりました!

今年も、RAFIQの会員として「アラビア語講座」を通して募金活動を行いました。大阪・京都でそれぞれこの講座を開催し、幅広い年齢層の方々にご参加いただきました。アラビア語について全く知らない方々に向けて講座を企画し、アラビア語が話されている地域などの言語情報から、特徴的な音や文法の話までしました。

講座では、参加者の方々とのコミュニケーションを活発に行うことができました。

マラソン当日は、海外からのチャリティーランナー1名も含め4人がRAFIQから出走し、全員がゴールすることができました!

マラソン当日は非常に気温が高く、ランナーにとって厳しい環境でしたが、沿道では多くの応援に恵まれました。

来年以降もRAFIQのチャリティーランナーとして機会に恵まれる限り参加させていただきたいと考えています。
走ることを通じて難民問題への関心が広がり、アラビア語を活かした募金活動がRAFIQの活動の応援になることを望んでいます。

                 

3.RAFIQ 今後の予定     

   ※掲載の予定は、予告なく変更となる場合がありますので、ご了承ください。

難民裁判

難民の裁判を傍聴し、日本の難民保護について理解を深めることが支援につながります。
現在、進行中の2つの裁判は、難民認定の申請時に出入国在留管理局で作成された供述調書の開示を求めているものです。
RAFIQでは、閉廷後に担当弁護士による説明会も開催しています。傍聴と併せて説明会にも参加ご希望の方は下記フォームからお申し込みください。
※いずれも時間は裁判後の説明会(約1時間)を含み、終了時刻は予定です。説明会は法廷から場所を変えて行います。

※裁判所入口では手荷物検査があります。時間に余裕をもってお越しください。
(1)
日時:4月17日(金) 10:00~11:30 
場所:大阪地方裁判所(大阪市北区西天満2-1-10 )本館10階1007号法廷 
申し込み:https://forms.gle/VXGwoVQyVuQ8Zv7n6
(2)
日時:4月21日(火)13:30~15:00 
場所:大阪地方裁判所(大阪市北区西天満2-1-10 )本館10階1010号法廷         
申し込み:https://forms.gle/4sWFuJ2qv3Qcnkuz7

難民初級講座「難民についてもっと知りたい」&ボランティア説明会

戦争が止まず、今後も難民は増え続けることが予想されます。日本での難民保護について、諸外国の例とも比較しながら解説します。

また、ボランティア説明会では、RAFIQの活動について詳しくご紹介します。

受講された方にはRAFIQ編集のテキスト『もっと知ろう!もっと考えよう! 難民のこと』をお送りします。

オンライン(Zoom)で開催 要予約

日時:毎月第二土曜 次回4月11日(土)14:00~17:00 ※16:00からはボランティア説明会

参加費:2,000円(学生1,000円、RAFIQ会員1,000円)
予約:http://rafiq.jp/learn.html#main_learn_01
※予約された方には開催の約1週間前に参加費の振込先をお知らせします。入金確認後にZoom のURL等を送ります。

難民カフェ
毎月、大阪キタの古民家カフェで、難民がテーマの交流会を開催しています。どなたでも参加でき、難民当事者が参加することもあります。また、RAFIQのメンバーに難民支援について質問できる機会にもなっています。
日時:毎月第三火曜  次回4月21日(火) 19:00~21:00  予約不要
場所:サロン・ド・アマント天人(大阪市北区中崎西1-7-26)
参加費(カレー・チャイ付き難民支援カンパ):1,500円  

関西に暮らす難民の支援にご協力を!
RAFIQは関西で暮らす難民を支援しています。
世界各地で紛争が繰り返され、RAFIQにも助けを求めてくる人が増えています。
下記のいずれかの方法で、ご寄付をお願いします。
RAFIQに支援金を送る ワンコインからできる毎月寄付も選択できます!
https://congrant.com/project/cgrafiq/2933
オンライン寄付サイト Give One で「困窮する難民申請者への生活支援事業」に支援金を送る
https://giveone.net/supporter/project_display.html?project_id=20367
Give Oneでの寄付は税金控除の対象となります。
物品の寄付は「Amazonほしい物リスト」から
https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/24LQ709VWW7PN/ref=nav_wishlist_lists_1
必要な物をリストアップしています。特に困窮している人には毎月、米や日用品を送っています。今月は中東の人が好むひよこ豆やデーツも、ご寄付により送ることができました。

 

小さなお子さんのいる難民の家族からは、今月も「届きました。いつもありがとうございます。」との声が届きました。支援金や、Amazonほしい物リストから支援品を送ってくださった皆さまに感謝いたします。

 

 

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2026年3月号  2026年3月25日
 
 発行:NPO法人RAFIQ  難民との共生ネットワーク

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 お問い合わせ:TEL・FAX:06-6335-4440
      rafiqtomodati@yahoo.co.jp
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