RAFIQ Magazine

2025年12月号

RAFIQでは、11月、総会と併せて会員の活動報告会を開催しました。医療支援や就労支援の活動報告があったほか、入国時に難民認定の申請ができず空港に留め置かれた人たちからの相談が相次いでいるとの報告もありました。また、補完的保護対象者として認定され、在留資格を得た人がゲストとして参加し、仕事をしながら日本語を勉強していることや将来の夢などを話してくれました。

会場ではグループに分かれて日頃会う機会のない会員同士、意見交換をしたり交流することができ、今後の活動に役立つ有意義な時間となりました。

RAFIQ活動報告 http://rafiq.jp/activity.html 

目次
1.大村入管で意見交換会に参加し、被収容者と面会
2.難民支援に使うAIの学習会に参加して
3.ワン・ワールド・フェスティバル for Youth(ワンフェスユース)に参加して
4.RAFIQ 今後の予定

大村入管で意見交換会に参加し、被収容者と面会

12月8日、大村入国管理センター(長崎県)で行われた「移住労働者と共に生きるネットワーク・九州」による施設見学と入管職員との意見交換会にRAFIQからも参加しました。

まず、施設見学でわかったことは、昨年からの変更点として、大部屋に2段ベッドが設置され、一部屋あたりの収容人数が10名から6名に減ったことです。また、上半身が見えていたトイレがすりガラスになり、プライバシー面で改善が見られました。

意見交換会では、収容人数が708名から428名に減少したこと、被収容者が9月末の6名、11月末の16名に対し職員数が88名であることが印象深かったです。

大阪入管での収容期間が3か月以上となった10名が大村入管に移送されていることをRAFIQでは把握していたため、現在収容されている人の多くが大阪からの移送者ではないかと思われます。それについて質問したところ、否定はされませんでした。

職員が減らされていませんので、大村入管れているれているのように使用するのか注視していく必要があると思いました。

翌日には、大阪入管から移送された難民申請者2名と面会しました。入管から移送理由の説明はないそうです。

食事内容や運動施設の環境がよい一方、時間管理は厳しく、また今後への不安が大きいとの声がありました。

RAFIQとしては、大村入管の被収容者を支援している人たちと連携を深めるとともに、長崎・福岡の弁護士会とも協力体制を築き、保護すべき難民が強制送還されることがないように支援を強化していきたいと考えています。(RAFIQ代表理事 田中惠子)                    

2.難民支援に使うAIの学習会に参加して

12月6日、RAFIQの個別支援メンバーが対象のAI学習会に参加しました。出身国の情報収集など難民支援にAIを活用しようという取り組みでした。今年度は新規相談もRAFIQの支援難民も増え、出身国も様々。出身国情報の検索にも大変時間がかかります。AIの活用で効率的にできるかと、パソコンに弱い私もおっかなびっくりで参加しました。理解できずスルーした部分もあるかと思いますが、心に残ったのは次のようなことです。

① 講師の方の言葉:「AIは正しい情報を検索する仕組み」ではない。「もっともらしい答えを予測するもの」である。今まで自己流でAIを使っていた時の違和感がこの言葉で消えました。

② 生成AIはLLM(Large Language Model:大規模言語モデル)と言われ、大量のデータから言語パターンを学習。文章の生成、要約等を高い精度で実行できる。現在大学院レベル。ただし意味を深く理解しているわけではない。

③ AIが今まで学習していない条件や出典等を私たちが指定する必要がある。これはRAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)と呼ばれる。RAGを実行すると回答の精度は高くなると思いました。

④ AIの回答を出身国情報として提出することはできない。原典に当たり、裏付けをとる。(これは人間しかできないし、やっぱり時間はかかりますね。)

以上、AIを使うとき感じていた心もとなさが、学習会の後、随分減少したので参加してよかったです。(RAFIQ会員 M・S)

3.ワン・ワールド・フェスティバル for Youth(ワンフェスユース) に参加して

今年も、ワンフェスユースが大阪で開催されました。
様々な視点から取り組まれている国際協力やSDGs、多文化共生などの問題を知るだけでなく、解決に向けて何かアクションを起こしたいという若者が今増えています。ワンフェスユースは、「最初の一歩」となる高校生・大学生世代のユースを中心としたフェスティバルです。

そして、去年に引き続き、今年もワンフェスユースにRAFIQはブース出展しました。
今回、ボランティアスタッフとして参加したRAFIQの会員に、当日の様子や感想を寄せてもらいました。

 

あいにくの雨、それも本格的な雨の中、多くの高校生や大学生が集まりました。それぞれの問題意識、関心、興味の中から今気になることに焦点を当て、発信・受信する姿は美しく初々しく感じました。
全体で14のブースがあり、各ブースの内容は多岐にわたり、人権・子ども・教育・災害・国際機関など、とても興味深いものでした。また、武庫川女子大学環境共生学部や桃山学院高校等の学生が発信するブースもあり、学生が自ら伝えようと取り組んでいる姿に感動しました。
その中で、共通しているのは人権、平和、環境、世界でしょうか。
「伝えたい」「考えてほしい」「ともに参加してほしい」「想像してほしい」「視野を広げて」そして「知りたい」「そうだったのか!」「わかった」「何かできるかも」「一歩踏み出そう」、そんな熱気が全体に広がっていました。

私たちRAFIQのブースにも、次々と高校生や子どもたちが集まり、スタッフの話を聞きビデオを視聴してくれました。(RAFIQ会員 M•O)

4.RAFIQ 今後の予定     

   ※掲載の予定は、予告なく変更となる場合がありますので、ご了承ください。

難民裁判
裁判の傍聴は誰にでもできる難民支援の一つです。現在、難民申請にあたり出入国在留管理局で作成された供述調書の開示を求める裁判2件が進行中です。下記フォームから予約のうえ傍聴すると、担当弁護士による説明会にも参加できます。
※いずれも時間は裁判後の説明会(約1時間)を含み、終了時刻は予定です。説明会は法廷から場所を変えて行います。
(1)
日時:2月6日(金) 10:00~11:30 
場所:大阪地方裁判所(大阪市北区西天満2-1-10 )本館10階1007号法廷 
予約:https://forms.gle/yXE6HRjwmKCoeB877

(2)
日時:2月10日(火)10:00~11:30 
場所:大阪地方裁判所(大阪市北区西天満2-1-10 )本館10階1010号法廷         
予約:https://forms.gle/VDrZNtuMrfgKJCea6

ワン・ワールド・フェスティバル

国際協力のお祭り「ワン・ワールド・フェスティバル」に、今年もRAFIQがブースを出展します。

日時:2月7日(土)・8日(日)10:00~17:00 ※8日は16:30まで  

場所:梅田スカイビル・ステラホールほか(大阪市北区大淀中1-1-88) 
詳細:https://onefes.net/

難民初級講座「難民についてもっと知りたい」&ボランティア説明会

日本における難民保護について、諸外国とも比較しながら解説します。講座後のボランティア説明会では、RAFIQの難民支援について最近の事例からご紹介します。受講された方にはRAFIQ編集のテキスト『もっと知ろう!もっと考えよう! 難民のこと』をお送りします。

オンライン(Zoom)で開催 要予約

日時:毎月第二土曜 次回1月10日(土)14:00~17:00 ※16:00からはボランティア説明会

参加費:2,000円(学生1,000円、RAFIQ会員1,000円)
予約:http://rafiq.jp/learn.html#main_learn_01
※予約された方には開催の約1週間前に参加費の振込先をお知らせします。入金確認後にZoom のURL等を送ります。

難民カフェ
第三火曜の夜は大阪キタの古民家カフェで、難民がテーマの交流会を開催しています。難民の問題に関心のある方ならどなたでも参加できます。
日時:毎月第三火曜  次回1月20日(火) 19:00~21:00  予約不要
場所:サロン・ド・アマント天人(大阪市北区中崎西1-7-26)
参加費(カレー・チャイ付き難民支援カンパ):1,500円  

関西に暮らす難民の支援にご協力を!
RAFIQは大阪を拠点に、日本に逃れてきた難民を支援しています。
世界各地で紛争が繰り返され、RAFIQに助けを求めてくる人も増えています。
下記のいずれかの方法で、ご寄付をお願いします。
RAFIQに支援金を送る ワンコインからできる毎月寄付も選択できます!
https://congrant.com/project/cgrafiq/2933
オンライン寄付サイト Give One で「困窮する難民申請者への生活支援事業」に支援金を送る
https://giveone.net/supporter/project_display.html?project_id=20367
Give Oneでの寄付は税金控除の対象となります。
物品の寄付は「Amazonほしい物リスト」から
https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/24LQ709VWW7PN/ref=nav_wishlist_lists_1
特に困窮している人には毎月、米や日用品を送り届けています。

バックナンバーはこちら!
facebook
 
RAFIQ Magazine
2025年12月号  2025年12月25日
 
 発行:NPO法人RAFIQ  難民との共生ネットワーク

 ホームページ: http://rafiq.jp

 お問い合わせ:TEL・FAX:06-6335-4440
      rafiqtomodati@yahoo.co.jp
配信解除