今年2月、アフリカ出身難民の方が男子を出産されました。昨年8月の妊娠判明から出産、出産後まで、RAFIQと地域のNPOの連携を軸に支援が行われました。
市役所で母子手帳をもらい、地域で出産できる病院に受診予約、定期的な病院同行、保健師、助産師との連携、調整、出産後は行政手続き各種、入管への報告等に追われました。
今回、特に助かったのが地域で子どもや若い母親のサポートを行っておられるNPOの存在でした。本人が住むアパートの中にそのNPOの事務所があり、以前から彼女を食事に招いたり、困りごとの相談にのるなどしてくれていました。妊娠判明後は、出産や赤ちゃんに必要な品々を、あるものは寄付品で賄い、ないものは購入も手伝ってくださいました。産後のヘルパーや保健師訪問の際の同席など、常に身近なところで、今も見守ってくれています。
振り返ってみると、行政手続き、病院との連絡、同行、調整等はRAFIQが、物品購入、出産後の環境の整備、日々の困りごとの対応は地元のNPOが、という役割分担が次第にできあがってきました。
また、NPOだけではなく、日本語のわからない彼女を囲んで、市役所、各種地元クリニック、ヘルパー、コンビニの店員さんまで、関わり方に濃淡はありますが、地域にゆるやかなサポートの輪が自然に広がったことがよかったと思います。(RAFIQ会員 A・H)