アフリカから難民認定を求めて日本に来たAさんが2024年12月に補完的保護対象者に認定されました。難民認定でなかったのは遺憾ですが、申請後、比較的短期間で定住者5年の在留資格を得られたことはよかったと思います。
(1)認定までの経緯
2023年6月関空到着 2週間後、一時庇護上陸許可 RAFIQシェルターに入居
2023年7月 難民認定申請書提出
2024年12月 難民不認定の後、補完的保護認定
(2)認定後の支援
補完的保護が認定されると5年の定住者資格がもらえます。
Aさんの今後の希望は、日本語の習得、家族の呼び寄せ、希望どおりの仕事に就くことです。
(3)RHQ定住者支援プログラム
アジア福祉教育財団難民事業本部(RHQ)は、定住者支援プログラムというサービスを提供しています。内容は日本語教室と生活ガイダンスです。
Aさんは当初東京に行って昼間の対面コースを受講する予定でしたが、本年は東京での寮の提供がなくなったので、昼間のオンラインコース(半年)を受講することになりました。月曜から金曜まで授業がありますので、この間は働くことができません。授業は4月から始まります。
(4)家族の呼び寄せ
在留資格「定住者」は家族を呼び寄せることが可能です。
Aさんは奥さんと幼児2人の4人家族です。今夏には呼び寄せる計画です。
日本入国ビザの取得、母国出国の手配、航空券の手配(3人で40万円ほど)が必要です。母国の状況を考えると出国にはいろいろな困難が予想されます。
(5)仕事
Aさんは日本語の能力次第で希望の仕事に就ける可能性が広がりました。Aさんはこれまで大変熱心に日本語の習得に取り組んできましたし、仕事の目標も定まっています。じっくりいい仕事を探してほしいと思います。
(RAFIQ会員 T・Y)