8月下旬に関西国際空港で収容されたビルマ難民2名を支援しました。
この2人を知ったのは、RAFIQが加盟するなんみんフォーラム(FRJ)に本人たちから
連絡があったからです。少数民族の人たちで、出身地域はビルマ軍から攻撃されていました。FRJが行っている「日本の空港において庇護を求めた者に対する支援」の対象になります。関西ケースですので、RAFIQが支援を担当しました。
そして、RAFIQと以前から交流のあった「日本ビルマ救援センター」に協力を要請し、共同で支援することになりました。使用言語はビルマ語ですが、民族固有の言語の方が伝わる人たちでした。
空港では、入管施設に収容されないように交渉しましたが、残念ながら9月上旬に大阪出入国在留管理局に移送され、収容されました。
10月下旬、収容令書の期限(2か月)の少し前に「仮滞在」が許可され、入管から救出することができました。その後、2人は1年の特定活動の在留資格を得ましたが、その際に難民認定申請が不認定になっていることが判明しましたので、即日、審査請求を行いました。
住居は直前に空いたRAFIQの新シェルターに入居することとし、支援を開始しました。同時に、アジア福祉教育財団難民事業本部(RHQ)に保護費給付の申請もしました。
その後、同じ民族のコミュニティーが東京にあることがわかり、そちらの支援もあり11月下旬に東京へ転居しました。
短い間でしたが、通訳も含めてビルマ救援センターと協力して法的支援と生活支援を行いました。協力団体があることはとても心強かったです。
ビルマ人については、2021年2月のクーデター後に緊急避難措置の対象国になっています。今回、このような国の人も空港で留め置かれていることがわかりました。
東京へ行った彼らが日本で安心して過ごせるように願っています。
※「ミャンマー」は軍事政権が変更した国名のため、ここでは「ビルマ」と表記しています。
【参考】
なんみんフォーラム(FRJ)「日本の空港において難民としての庇護を求めた者に係る住居の確保等に関する事業の実施状況について(2022年10月時点)」
出入国在留管理庁「本国情勢を踏まえた在留ミャンマー人への緊急避難措置」
日本ビルマ救援センター「わたしたちの活動」