6月13日、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が紛争や迫害で強制移動を余儀なくされた人の数をまとめた年間統計報告書「グローバル・トレンズ・レポート2023」を公開しました。UNHCRは、6月20日の世界難民の日に合わせ毎年、この時期に前年の難民や国内避難民の数を発表しています。
そして、2024年5月時点では強制移動を余儀なくされた人が日本の人口に匹敵する約1億2,000万人に達したとの発表もありました。しかし、国内での報道が少ないのはどうしてでしょうか?
日本は昨年開催された難民に関する世界最大の会議「グローバル難民フォーラム」で共同議長国を務めています。日本国内でももっとこの問題に関心を持つ人が増えることを願います。
UNHCRがグローバル・トレンズ・レポートを公開したプレスリリースの表題には「急増する強制移動に対する無関心と行動の欠如に警告」と書かれていました。無関心な人が一人でも減るように取り組みましょう。
紛争や迫害によって故郷を追われた人 1億1,730万人
難民(UNHCR支援対象者)3,160万人
パレスチナ難民(UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)支援対象者 )600万人
庇護希望者 690万人
その他の国際保護を必要としている人 580万人
国内避難民 6,830万人
低中所得国での受け入れ — 75%
近隣国への避難 — 69%
18歳未満の子ども — 40%